3-2 森林の種類

東京の森林の植物

森林を、木の種類でグループに分けてみます。
気候や山の高さによって、ちがう種類の植物が生えて、特ちょうある景色がつくられています。

多摩地域たまちいきの森林

スギやヒノキの針葉樹林風景。空に向かって、鉛筆の様にとがった形の木々が伸びています。

スギ ・ヒノキなどの針葉樹林しんようじゅりん

成長が早くまっすぐのびるので、木材に向いています。多摩地域には、たくさん針葉樹林があります。

亜高山性針葉樹林あこうざんせいしんようじゅりん

雲取山(くもとりやま)のあたりは2000mと標高が高く、
コメツガなどの寒さに強い木が生えています。

背が高く、濃い緑色のコメツガなどが生える、山の尾根付近の風景

多摩たま山間部の広葉樹林こうようじゅりん

人工林が多い多摩地域にも、広葉樹の森林があり、
秋には美しい紅葉(こうよう)が見られます。

茶色や橙、黄色などに色づいた、山間部の紅葉風景

多摩丘陵たまきゅうりょう雑木林ぞうきばやし

クヌギやコナラは、昔、薪(まき)などをとるために、人の手でたくさん植えられました。手入れをして育て、落ち葉は肥料(ひりょう)に使いました。
最近は、いろいろな生き物が生息(せいそく)する場所として見直されています。公園にして手入れをしている場所もあります。

適度に光が入る、手入れされたコナラなどの雑木林風景

伊豆諸島いずしょとうの森林

照葉樹林しょうようじゅりん 伊豆諸島三宅島みやけじま御蔵島みくらじま

三宅島・大路池(たいろいけ)のまわりには、モコモコとしたスダジイの森が広がっています。
スダジイは巨木になりやすい木です。となりの御蔵島にも巨木がたくさん生えています。

大路池の周辺に広がる、ブロッコリーを集めたような形のスダジイの森林風景。スダジイの様な照葉樹の葉は、ぶあつくてツヤがあります。

小笠原諸島おがさわらしょとうの森林

母島の石門山付近には、強い日差しに照らされ、シダ植物などが茂る、鬱蒼とした森林風景が広がっています。母島・石門山付近の森林

亜熱帯林あねったいりん  小笠原諸島母島ははじま

小笠原諸島は、沖縄(おきなわ)と同じで、夏と冬の気温が近い、一年中あたたかい気候です。ここにしかいない動物や植物が生息しています。

人工林と天然林

持ち主や、使い方のちがいでも、森林を分けることが出来ます。

日本全体と多摩地域、島しょ地域の森林の人工林率を示す、3つの円グラフ。人工林の割合は、日本全体では41%、多摩地域では58%、島しょ地域では13%を占めており、残りは天然林などになります。

人工林とは
主に木材にするために、人が苗木(なえぎ)を植えて育てている森林です。
そのほとんどが、成長の早いスギやヒノキなどの針葉樹です。
東京都の多摩地域の森林では、全体のおよそ60%が人工林です。
天然林とは
自然の力によって発芽し、育った森林です。

国有林と民有林

みんながながめたり歩いたりしている森林には、必ず持ち主がいます。

国有林とは

国が管理する森林のこと

民有林とは

都道府県や市町村が管理する「公有林」と、個人(こじん)や企業(きぎょう)が管理する「私有林(しゆうりん)」のこと