東京の木・森のしごと

1-3 森から木がとどくまで

まっすぐに高く伸びたスギ人工林

スギの人工林(檜原村)

1木を育てる(育林)

木は、長い時間をかけて森で育てられます。
木材にできる大きさまで成長したら、伐採(ばっさい)し、搬出(はんしゅつ)します。

2丸太を買う(木材取引)

伐採・搬出された丸太は、まず原木市場に運ばれて、競り(せり)で売り買いされます。
良い木材は、高いねだんがつきます。
原木市場では、製材(せいざい)業者などが、
主に建築(けんちく)用として、丸太を買います。

多摩木材センターでは、3~4mほどの丸太の山が一面に並べられ、数十人の製材業者が参加して競りが行われています。

多摩木材センター協同組合での競り(西多摩郡日の出町)

3製材する(木材加工)

丸太は、山から伐(き)りだしてきたままでは使えません。使い道に合わせて加工するのが、製材所(せいざいしょ)の役目です。
丸太をムダなく使い、板や柱などの製材品(せいざいひん)を作ります。後で変形しないようにしっかりと乾燥(かんそう)させます。

4家をつくる(木材利用)

昔から大工さんは、使いやすさを考えて家を作ってきました。どこにどんな木材を使うと良いのかも、よく知っています。

伝統的(でんとうてき)な方法ではクギを使わずに、木材に切り込みを入れて柱と梁(はり)を組むことで、地震(じしん)に強い家をつくることもできます。

無垢の木材をたてよこに組んで、大工さんが家をつくる作業風景

多摩産材を使った家づくり

出典:東京の木で家を造る会

製材の仕事

製材業 浜中はまなか康一こういち さん